
乙女向けドラマCD『私の小鳥-Weiβ(ヴァイス)-』で、初テトラポット登さん
大好きなシリーズ『Rouge et Noir(ルージュ・エ・ノワール) 』の続編が出るということで、メチャメチャ楽しみにしていました!!
【お知らせ1/4】大変長らくお待たせいたしました『Rouge et Noir』シリーズ第3弾ピットボス アーレン・クライヴ編「Double Down」本日情報解禁です!アーレン役はテトラポット登様、5月31日発売予定。https://t.co/LjbeqXDNjn#ルジュノワ pic.twitter.com/9gRvyyzwxg
— 御門 蓮 (@ren_mikado) 2017年3月10日
>公式サイト⇒Rouge et Noir|花鏡
声優さんの名前が発表されたとき、テトラポット登さんの声を知らなかったので、作品を聴いてみることにしました。
私の選んだのは『私の小鳥-Weiβ(ヴァイス)-』。
>公式サイト⇒私の小鳥シリーズ
“近世ヨーロッパの架空の小国リヒトブルクを舞台にしたロマンチック・ラブストーリーです。”
あらすじを読んで…「ああ、キャラクターと出会って、最初は分かり合えないものの、一緒に過ごす内に惹かれあっていくのかー」と、掛け合いを期待しました!
物語系が好みということもあり、架空の小国でのお話に興味が湧いたのです。
今回は、乙女向けドラマCD『私の小鳥-Weiβ(ヴァイス)-』ネタバレ感想を書きます。
結末を含みますので、苦手な方はご注意ください。
乙女向けドラマCD『私の小鳥 ?Weiβ(ヴァイス)?』のざっくりしたあらすじ
ヒロイン(聴き手のこと)は、ある田舎貴族の娘。
優しくて賢い彼女は、両親や従者たちにとても愛されている。
勉強が大好きな娘は、その語学力を買われて、あるとき国の王子の家庭教師に任命される。
“第14王子の家庭教師”ということで、子ども好きな娘にはもってこいの職だと思われた。
ところが、目の前に現れたのは見目麗しい青年、ルドガー・フランツ・ハインリヒ・フォンデム・リヒトブルク…略して、ルドガー(CV:テトラポット登さん)。
呑気な声で、自分が生徒だと告げる。
ルドガーは、現国王の14番目の息子ではなく、前国王の息子。
現国王は、ルドガーの兄にあたる。
政治に関心を示さないルドガーに、兄がイングランドへ留学して、政治を学べと言われた。
その前に英語が話せないなら、英語の勉強をー…と、家庭教師を雇われたが、素直に従うのも嫌だったので、何人もの人間を辞めさせてきたと言う。
さすがに怒った兄に、「可愛い女のコなら、勉強してもいい」とねだったところ、ヒロインがやってきた…という次第。
夜遊び、女遊びが好きだと公言してやまないルドガーは、王子としての自覚がないのでは?!と思うほどの、楽天家。
ルドガーの母は、城でお針子をしていたところ、王に見初められた。
ルドガーを身ごもった母は、故郷へ戻ったもののルドガーが8歳の頃、城へ連れ戻されてしまう。
王宮での生活に慣れなかったのか、ルドガーの母は12歳のときに流行り病であっけなく亡くなってしまったらしい。
飄々として、捉えどころのないルドガーだったが、勉強には熱心。
彼が兄たちの目を気にして、自分を抑えて生きていることに気づいた、ヒロイン。
いつしか、ルドガーの本当の気持ちを、知りたいと思うようになる。
そんな娘にルドガーは「実は絵描きになりたかった」と言って、似顔絵を描いてあげる。
だがそれは、王族では決してなることのできない職業。
チャラチャラしたように見えて、実はしっかりと王子としての自覚を持っていた、ルドガー。
彼の素顔を知り、ヒロインは胸を痛める。
城を抜け出して、星を見に行ったり。
ピクニックへ行ったり…2人での時間はとても楽しく、あっという間に過ぎていってしまう。
何気ない時間を積み重ねる内に、娘はルドガーに惹かれていった。
ところが。
娘から言葉を教えてもらったルドガーは、留学に耐えうるだけの言葉を身につけた。
国王に報告すると、ルドガーの留学が正式に決定してしまう。
娘の仕事も、これでおしまい。
ルドガーは自分の立場では、真正面から受け止められないと言いながら、娘に「別れがツライから、慰めて欲しい」と、ねだる。
娘は、全てを理解した上で、ルドガーの求めに応じた。
ルドガーは娘の想いに喜んで、大切に大切に、今宵だけはと抱きしめた。
想いが叶ったものの、娘は自宅へ戻ると体調を崩してしまう。
初めて愛した人と、二度と会えない悲しみに暮れて。
そこへ「出発前に会いたい」と、ルドガーから手紙が来る。
娘は、喜んで駆けつけた。
「また会える!」と、その喜びだけに突き動かされて。
港に着くとルドガーが居て、娘と会えたらあることを実行しようと思っていたと告げる。
娘がその言葉を理解する前に、ルドガーは彼女の手を取り走り出す!
ルドガーは、留学をドタキャンして画家になるため、イタリアへ行くというのだ。
もちろん、娘を連れて。
娘は突然のことに驚きながらも、ルドガーとこれからも一緒にいられることを、喜ぶ。
2人で、どうやって生活していくのかはわからないが、愛しい人と一緒ならきっと大丈夫!
離れる悲しみや苦しみに比べれば、きっと乗り越えられる―…娘とルドガーは、確信していた。
ルドガーの笑顔の裏にあるものを知って胸が痛みました
カラッと明るい口調のルドガーは、一見、苦労知らずのボンボンに思えました。
ところが、意外に苦労人で…悲しみや苦しみを、一人で抱え込んでしまうタイプでした。
立場的には、誰にも相談できないのでしょうけども…。
ルドガーの明るさの裏に隠された闇を知ったとき、なんと孤独な人生を歩んできた人なんだろうと、胸が痛くなりました。
あんなにいつも周囲に人をはべらせて、楽しそうにしていても、心はずっと独りぼっちだったんだなぁ。
ヒロインと出会うことで、ルドガーの心に芽生えた感情。
暖かくて、優しくて、特別な想い。
楽しそう…じゃなくて、本当に楽しんでいるルドガーを見て(聴いて)いると、なんとも幸せな気持ちになりました。
さらに自分の道を選んだことで、見えてきた世界―…。
ここからは、特典CDの内容になるのですが。
実は現国王のお兄さんは、ルドガーのことをなにより愛しているし。
彼が自分の人生を選ぶことを、望んでいたのです。
だから、ヒロインとの逃避行を喜んで(?)くれたし、応援もしてくれます。
「嫌われている」と思い込んでいたルドガーは、自分の考えを改める決意をしました。
まさに幸せの青い鳥…。
探して探して見つからなかった…と思っていたものが、実はすぐそばにあったと気づけたこと。
ヒロインとルドガーには、きっと幸せな未来しか待っていないのでしょう。
