『In the room-イン・ザ・ルーム-』ってファンタジーかと思ってました
2016年4月27日に発売された作品『In the room-イン・ザ・ルーム-』。
twitterで声優の茶介さんと、ファンの方のコメントを見て「面白そう!」と思い、購入しました!
本日より配信開始となりました。ご興味のある方はよろしくお願いいたします!『In the room -イン・ザ・ルーム-』【CV:茶介】 | ポケットドラマCD(ポケドラ) https://t.co/NVVvPdgXdd
— Tunaboni Collections (@tunaboni_info) 2017年5月22日
RT>去年一番感想等頂いた作品かなと思います。それだけ皆様に刺さって頂けたのかと(ー人ー)
正直台本を頂いた時は物語を上手く伝えられるかイメージできず不安と重圧ばかり(笑)でしたが良い方向に転んでくれたようで何よりです。
ご興味等ございましたら是非~。— 茶介 (@chasuke47) 2017年5月22日
>公式サイト⇒In the room-イン・ザ・ルーム-
夢オチ的な?
どこかファンタジーっぽいお話なのではないか…と予想していたのですが、全然違ってました。
聴き始めは、島崎の言葉に違和感しかなくて。
それが少し狂気じみてて、怖いのですが…理由がわかると、「そうだったのかー!!」と、途端に納得してしまいます。
今回は乙女向けドラマCD『In the room?イン・ザ・ルームー』の感想を書きます。
ミステリー要素の強い作品ですので、ネタバレや結末を知りたくないかたは、ご注意ください。
乙女向けドラマCD『In the room-イン・ザ・ルーム-』のざっくりしたあらすじ
ヒロイン(聴き手のこと)は、母親に言われるまま島崎誠二(CV:茶介さん)の家へやって来た。
入口では、誠二がにこやかに出迎えてくれる。
ヒロインは誠二に面識がないものの、彼の姉が高校時代の先輩だった。
“先輩の弟”として接するが、誠二はそれ以上に距離を詰めてくる。
見知らぬ男に恐怖する、ヒロイン。
だが母親から「昔、お世話になった人」と、教えられたことを思い出す。
教えられた…というのは、ヒロインはある事故に遭って以来、記憶が欠けているのだ。
事情を説明しようとするヒロインに、誠二は全て理解しているという。
その上で、彼はヒロインを抱くために、自宅へ招いたというのだ。
意味がわからず怯える、ヒロイン。
「やめて」と訴えるものの、誠二は聞きいれようとしない。
むしろ当然の権利というように、身体を重ねてくる。
抵抗もままならないまま、時間だけが過ぎてゆくー…。
迎えが来る時間になると、誠二はようやくヒロインを解放した。
そして不思議な言葉を、口にする。
「恨みでも、憎しみでも、なんでもいいから覚えていて欲しい」と。
自宅の電話が鳴り、ヒロインは受話器をとった。
聴き慣れない男の声に戸惑っていると、数時間前なにをしていたか…と、問われる。
「家にいたと思います」と答えると、男は悲しげに「お母さんに、代わって」と、呟いた。
電話の男は、誠二だった。
誠二はヒロインの、夫。
事故に遭って以来、ヒロインは結婚後の記憶を失っていた。
誠二は彼女の側に居たかったが、記憶を失くした彼女は「知らない人がいる」と、取り乱してしまう。
ヒロインの精神的な安定を考え、誠二は彼女を結婚前の生活へ戻した。
そうすれば、少しは病状も改善するのではないかと、考えて。
しかし。
ヒロインの脳は、どんどん記憶を留めておく時間を失くしてゆく。
つい先程、誠二に無理矢理抱かれたことさえ、もう忘れている。
誠二はヒロインの母親と相談し、彼女に脳の手術を受けさせることにした。
成功率の低い、難しい手術だが…これ以上、記憶を失くしてゆく姿を、見ていたくなかったのだ。
バッドエンドは痛々しくてトラウマもの
ヒロインが手術を受けてからー…が、バッドエンドとハッピーエンドの分岐点。
ハッピーエンドは、ヒロインの手術が成功!
誠二との記憶まで、取り戻します。
2人は、また一緒に暮らすことになりました。
ただ。
治療に沢山のお金が必要だったため、誠二は家を手放していました。
ヒロインはそれを申し訳なく思うのですが、誠二は彼女が戻って来てくれたことを、心から喜ぶのです!
…訳がわからず聴き始めたときは、「なんて怖い人だろう」と思ってましたが、こんなに愛情深い人だったとわ。
相思相愛の見本みたいな、お2人なんですよ。
幸せいっぱいの会話を聴いていると、つられて嬉し泣きしてしまいます。
バッドエンドは…ヒロインの手術が、失敗してしまった世界が、描かれています。
過去の思い出も、“記憶する”という能力も失くしてしまう、ヒロイン。
それでも誠二は、彼女と一緒にいることを望みます。
何度も「だあれ?」と尋ねる彼女に、「僕には名前が無いんだ。君が名づけて」と、応えてあげる。
なんかもう!甘くて甘くて、切ないんです!!
このバッドエンド。
どうにも私の心の淵でトラウマ化したらしく…CDを聴いた日は、悪夢を見ました。
内容はよく覚えていないんですが、まぁ寝覚めの悪いこと!!
すぐに「嗚呼、あのバッドエンドだ…」と、思い至りました。
個人的にはステラワースの購入特典。
『ガラスのランプ』が、好きでした。
誠二とヒロインの夫婦感が、ガッツリ味わえて。
末永くお幸せにって、願ってしまうのでした。